新年のご挨拶(2016年)

新年を迎えるにあたって

一般社団法人日本臨床化学会 代表理事 前川真人
(浜松医科大学医学部 臨床検査医学)

新年あけましておめでとうございます。日頃からご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

代表理事に就任して約半年が経過しました。昨年10月には岩谷良則教授の下で第55回年次学術集会が盛会に行われました。代表理事として最初の学会でしたが、理事長シンポジウム、臨床化学アカデミーで話す機会もいただきました。前者では、「臨床化学の未来を拓く」というテーマのシンポジウムで、これからの臨床化学会の進むべき道として、新任のご挨拶でも描かせていただいた7つの柱を説明致しました。これらは、代表理事として大切に考えていきたい柱であり、基本的な活動方針でもあります。本年も引き続き、1.新しい臨床検査の創造、2.異常値の解析、3.国際活動の強化、4.標準化とハーモナイゼーション、5.精度管理と新しい認定制度、6.教育プログラムの充実、7.財政の健全化 を進めていきたいと考えております。明記はしていませんが、会員増は以前からの柱であり、安東前代表理事、岩谷前あり方検討委員会委員長の肝いりで進められた企画が功を奏し、会員数は増加しています。仲間が増えるのは嬉しく、ありがたいことです。

昨年の5月には編集委員会の座談会に出席しました。大切な機関誌である「臨床化学」をさらに発展させていくべく議論に参加させていただきました。

「認定臨床化学・免疫化学精度保証管理検査技師制度」は、2回の試験を行うに至り、本年からは新しく「認定臨床化学・免疫化学精度保証管理者制度」が始動する計画となっています(教育委員会)。

ピットフォール研究専門委員会が立ち上がり、本会にとって大切なピットフォールの発掘、整理が進むことと思います。これは、草の根活動として拡がり、年次学術集会での成果発表が待たれます。

ALPはJSCC法からIFCC法への変更が承認されましたので、その準備を進めていきます(酵素・試薬専門委員会)。JCCLSをはじめ、臨床検査関連団体、臨床系学会と協働していきます。

本年は11月下旬にAPFCBが台北で開催されます。多くの方々の演題を伴ってのご参加をお待ちしております。JSCCもシンポジウムを担当します(国際交流委員会)。この関係で会期が12月になりましたが、第56回年次学術集会は安東由喜雄前代表理事の下で、熊本で開催されます。こちらも多数のご参加、演題発表をお願い申し上げます。さらにその先は千葉先生(札幌)、石井先生(名古屋)と年次学術集会長が決まっております(集会・広報委員会)。

全ての委員会の紹介はできないのが残念ですが、これらの素晴らしい委員会と力を合わせ、また関連団体と協働して、『臨床検査を つくる、育てる、科学する 臨床化学会』を実践していけるよう邁進していく所存ですので、会員の皆様をはじめ、このホームページをご覧になられた皆様には、より一層のご支援、ご協力を下さいますようお願い申し上げます。

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